
ウェディングケーキは、結婚披露宴の印象を決める大切なシンボルです。どんなケーキにしようかな?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。定番として愛され続けているケーキには、新郎新婦を祝うために集まったそれぞれの参列者と幸せを分かち合う思いや歴史が込められています。
ウェディングケーキの定番の種類や、ケーキにまつわる意味がわかれば、選ぶのがより楽しくなると思いませんか?新定番といえるケーキも含めて、おすすめのウェディングケーキについてご紹介します。
定番のウェディングケーキの種類とは?
ウェディングケーキの定番は、少し前まで高さのあるナイフを入れる部分以外は作り物の“イミテーションケーキ”が中心でしたが、最近では味やデザインを楽しむ“生ケーキ”が主流となっています。まだそれほど多くありませんが、歴史的な背景をもつヨーロッパの伝統ケーキもウェディングケーキの定番として広がりを見せています。
デザインは思いのまま!生ケーキ
“フレッシュケーキ”とも呼ばれる“生ケーキ”は、スポンジケーキやフルーツケーキを生クリームで飾った、最も広く愛されているウェディングケーキの定番です。
高さを出すことはできませんが、ケーキの形や、フルーツ、お花などのトッピングで思いのままのデザインが楽しめます。新郎新婦の感謝の気持ちやライフスタイルを表現するのもおすすめです。
記念写真で映える!イミテーションケーキ
本物のケーキを入刀部分だけに使って、高さとゴージャスな印象を演出するのがイミテーションケーキです。華麗なオブジェとしての存在感は抜群で、しかも生ケーキよりもリーズナブルですから、特に広い会場でたくさんの参列者を招いての披露宴に定番のウェディングケーキとなっています。華やかな記念写真にもうってつけです。
イギリス伝統のシュガーケーキ
シュガーケーキは、現在のウェディングケーキの原型となったイギリスの伝統的なケーキです。洋酒を利かせたフルーツケーキを砂糖でコーティングすることで日持ちのよさと、3段重ねの品格のあるスタイルが特徴です。
シンプルなデザインが多いですが、シュガーペーストの色や、砂糖菓子のデコレーションで、さまざまな印象をもたせることができます。3段の形には意味があり、1段目は披露宴の列席者、2普段目は当日欠席してしまった方へ、そして3段目は結婚1周年や、初めての子供の誕生などに食べる習慣があります。
フランス伝統のクロカンブッシュ
カラメルをまぶした小ぶりのシュークリームを円錐状に積み上げたクロカンブッシュは、フランス語でキャベツを意味するシューに、子孫繁栄の願いを込めたフランスの伝統的なウェディングケーキです。
まだ日本ではそれほど一般的ではありませんが、独特の形は欧米で定番のウェディングケーキの中でも特にインパクトがあります。カラメルをパステルカラーにするなど、おしゃれなアレンジも楽しめるケーキです。
ウェディングケーキの始まりは?
ウェディングケーキの習慣は、いつごろ生まれたのかご存知ですか?デザインや美味しさだけでなく、ケーキの歴史や定番となったセレモニーの意味を知ることで、ウェディングケーキがもっと身近になります。
起源は砕いたビスケット!?
諸説ありますが、今のようなウェディングケーキが初めて登場したのは、18世紀のイギリスのヴィクトリア女王の結婚式でした。その起源は、古代ギリシャ時代の風習です。花嫁の頭上で砕いたビスケットのかけらには幸福が宿ると信じられ、集まった人たちは拾い集めて新郎新婦とともに幸せを分かち合いました。
定番のセレモニーにはどんな意味があるの?
時代とともに、ビスケットから豪華なウェディングケーキへと形が変わっても、幸せを分かち合う心は変わることなく受け継がれています。
新郎新婦の最初の共同作業としてウェディングセレモニーの定番となっている“ケーキ入刀”は、幸せのおすそ分けという意味があります。また、新郎新婦がケーキを食べさせ合う“ファーストバイト”は、「豊かな人生への願い」を象徴したものです。
話題の新感覚ウェディングケーキ
ウェディングケーキの定番は、これまであるものを受け継ぐだけではありません。パティシエが生み出す新感覚のケーキが、話題となって広まることで、未来の定番を作り出しています。
生クリームが苦手な人にもピッタリ!
生ケーキにしたいけれど、クリームが苦手だという方は、“ネイキッドケーキ”はいかがでしょうか。ネイキッドは「裸の」という意味で、側面にクリームを塗らずに仕上げた、ニューヨーク生まれのウェディングケーキです。スタイリッシュな印象が欧米では大人気で、日本でもおしゃれなウェディングケーキとして注目されています。
トローリと垂れるクリームがおいしそう!
“カラードリップ・ケーキ”は、ケーキにチョコレートやストロベリーなどのソースをかけたときの流れるような形をそのまま生かしたウェディングケーキです。挙式会場によっては、ケーキ入刀のセレモニーに変わる新郎新婦の共同作業として、実際にクリームやカラメルのソースをかけるウェディングスタイルも誕生しています。
愛らしいミニケーキに感謝を込めて
色とりどりのカップケーキをタワーのように積み上げた“カップケーキタワー”は、欧米では人気のウェディングケーキの定番です。ひとつひとつに列席者へのメッセージを飾ることで、心のこもった幸せのおすそ分けになります。
まとめ
ウエデイングケーキの定番や、話題の新定番として人気のケーキをご紹介しました。新婦のドレスのイメージや披露宴会場の雰囲気によって、選ぶウェディングケーキはさまざまですが、どのケーキも見ているだけで幸せになりそうな魅力がいっぱいです。
式場によっては、ケーキ担当のシェフと相談しながらオリジナルのウェディングケーキを作ることもできます。定番にひと工夫して、自分たちにピッタリの幸せな形を作り上げるのもステキです。